失敗を宝の山に変える方法

人が、何かをやってみたとき、いきなりうまく行くことなんてそうそうありません。
失敗してがっかりし、思ったように行かずストレスを感じることが多いですね。
でも「あ~これはちょっと失敗だったな」と、30秒ぐらいどよ~んと沈んだら、お茶を飲んだり昼寝をして気分を変え、その失敗から学ぶことが大切です。
昔、ビジネスセミナーの無料のお試しで「10秒シフト」というのを教えてもらいました。
人に何かを言われたり、きつい批判のメールが来たとします。それで手痛い思いをしても、あえて10秒で感情をシフトさせます。「が~ん」から「ま、いいや、次行こ!」というふうに気持ちを切り替えるのです。
これはけっこう難しいのですが、私は「あ、失敗!」と思っても30秒ぐらいでシフトする訓練を個人的にずっとやってきました。いちいちひきずっても何の良い事もありません。
もともとあんまり物事にこだわらない性格だったのですが、このような訓練を自分に課していたら、ほんとうに周囲の出来事に一喜一憂することが少なくなりました。
ちなみにこれをやるときは心の中で「10秒シフトしよっ」と言うのがコツです。
さらに、以前、ネイティブの先生の英会話レッスンを受けていたとき、この10秒シフトを強化する考え方をひらめきました。
「こんなことがあってショックだった」と先生に話したところ、”Don’t let the little things bother you.”と言われたのです。
意味は「そんな些細なこと、気にしないで」なのですが、これを直訳すると「そのような些細なことに、自分を悩ませることを、させないでおきなさい」となります。
動詞”let”は使役で「~させる」という意味です。つまり、この些細なことが自分を悩ませるか悩ませないかを決めるのは他でもない自分なんだということです。
これを聞いたとき、私はハッとして「そうか、そのことで気にするかどうかはすべて自分次第なんだ。気にするのをやめればいいんだ」と納得しました。
こうして文章に書くとあたりまえに聞こえるかもしれませんが、周囲の現象に”let”させなければいい、とぽんと腑に落ちたのです。
とはいえ失敗には小さいものから大きいものまであり、かなり心が傷つくものもありますね。特に自分ひとりだけではない、相手がある状況での失敗や、仕事上の大きな失敗などはそう簡単にはすませられません。
こういうのは、その場では10秒シフトできたとしても、翌日にまた思い出したりします。
そのようなときは、その失敗を客観的に分析するといいです。失敗について考えることは、またどよ~んとした気分に引き戻されることなので、誰しもいやでしょう。が、ここでぐっとがまんして、失敗した原因を思いつくままにどんどん書きだしていきます。
書いていくうちに、その失敗から距離を取ることができ、客観的に見られるようになります。つまり、それについて考えることがそんなにつらくはなくなるのです。
この時「ここがいけなかったから、次はこうしよう」というような思いつきも書き込み、その失敗から学べることをできるだけたくさん探す作業もします。
人は失敗からは逃れられません。何かをやれば絶対何らかのフィードバックがあります。それがいつも自分にとって都合のいいものであるはずがありません。
でもこのようにすぐに気持ちを切り替え、また、その失敗から学んでいけば、毎日自分が引き起こしている失敗は、宝の山と呼べるものに変わります。
『失敗は成功のもと』と言いますが、何かをやって失敗することは、本当に大きなチャンスでもあるのです。
記事提供元サイト:フランス語の扉を開こう~ペンギンと
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