自分を励ます詩(のようなもの)

本棚にあるたくさんの詩集。
自分がひからびないようにと
疲れた夜に、1冊引き抜く。
まるで的中率100%の占い師のごとく
欲していた言葉がそこには煌めいている。
私は夢中でページを繰って、そこから湧き出る
言葉の「泉」をすくい、トクトクと飲む。
ひとりの夜のひそやかな再生儀式。
もしも。
あなたの本棚に1冊も詩集がなくても大丈夫。
小首をかしげるように咲いている花。
すべすべと手触りのいい小石。
悲しみを歌うように鳴いている小鳥。
近づくと、さっと遠ざかる蛍の光。
そんな詩のような「何か」に
手や耳や目を触れさせにいけばいい。
まだ、ことばになる前の、
平凡な手垢に汚れる前の、
きらきらした詩の命の源。
今のあなたが探している何かに
ピッタリくるものが
きっとそこに在るはずだから。
記事提供元サイト:癒詩空間
コメント
この記事へのトラックバックはありません。

この記事へのコメントはありません。